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みつばち花子通信

登録商標「花粉交配器具 みつばち花子 毛ばたき花子」を製造・販売している会社です。
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平成24年福島の果樹の授粉と液体接触授粉
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     本年は3月、4月と気温が低く果樹の開花が平年より5日〜15日ほど遅れました。昨年3月の忌まわしい原発事故の時、梅は満開でしたが本年は4月上旬と遅れ、桜とあまり変わらない開花でした。それだけ他発休眠期の気温が低く経過した結果、桃、梨、サクランボ、リンゴと一度に開花したものと思われます。

    4月の気温が4月24日(私の??回目の誕生日)から急に上がり始め、最高気温が24日21.8゜C、25日21.8゜C、26日19.8゜C、27日16.8゜C、28日24.2゜C、29日31.8゜C、30日25.0゜C、5月1日27.3゜Cで経過しました。この急激な気温上昇により、品種間の差が無く一度に開花、満開となりました。授粉のための葯の採集を始めたら満開になり、花粉の準備が間に合わない事例もあり、授粉適期をのがしてしまった栽培者の方も多くありました。

    冷凍貯蔵花粉や輸入花粉を準備されておられた方は、4月30日の突然の満開に対応出来、5月1日には、4月29日に採集し開葯を終えた花粉を使用出来ました。5月1日までに授粉を行った果樹は非常に良い結実です。

    その後5月2日、3日は雨天となり授粉作業が出来ませんでした。
    しかし、最低気温が4月30日13.7゜C、5月1日14.5゜C、5月2日15.8゜C、5月3日15.2゜Cと高かったため、雨天にもかかわらず花の成熟と老化が進み、5月4日以降の授粉に影響したと思われます。5月4日以降の授粉においては、近年に無い結実不良が見受けられます。

    みつばち花子は、雨天日の使用は出来ないと表記してあります。
    これは、花が雨水で濡れていると花粉噴射後の逆流通気により、水分をポリ容器内に吸い込んでしまい花粉にダメージが及んでしまうからです。花粉は水分を得ると活性が進み寿命が極端に短くなります。溶液に花粉を懸濁して行う液体授粉に於いても、2時間以内に作業する事が求められます。

    過去において、みつばち花子を使って液体授粉の試験を行いました。
    みつばち花子の羽毛を取り外し、噴射ノズルから直接授粉液を噴霧する試験です。この結果は、噴霧作業自体手動でポンプ動作を行う為、作業量的にポンプ動作を繰り返す事は困難であるとの結果で実現性に乏しいため断念した経緯があります。それは、梨リンゴなどの授粉期の雨天日に於いては、気温が低く液体授粉を行っても効果が得にくいとの前提からでした。

    しかし、本年の高温雨天日により授粉適期を逃した結果を踏まえ、新たな授粉方法の開発を痛感しております。

    現在キウイフルーツの授粉期に入っておりますので、キウイフルーツでみつばち花子の新たな液体接触授粉の試験を進めております。

    みつばち花子では雨天日に羽毛が濡れてしまう、逆流通気により花粉も水分を含んでしまう。
    それならば発想の転換で、容器内の粗花粉に溶液を入れ(霧梵天など)懸濁液を作りそれを噴射し羽毛を懸濁液で濡らした状態で接触授粉を行う、という授粉方法です。
    みつばち花子は、内蔵フィルターがあるので粗花粉をそのまま使用出来ます。一般に普及している液体噴霧授粉の場合、機械式授粉機と同様に粗花粉を精製し純花粉にしなければ使用できません。
    しかし、みつばち花子は逆流通気によりフィルターの掃除を行うので連続の噴射が可能で、粗花粉をそのまま使用出来ます。
    粉体授粉と異なり液体を羽毛に噴射した場合、現行の羽毛では液体接触授粉が難しいので新たに液体授粉に適した羽毛を数種類試作し試験に臨む予定です。

    結果がまとまり次第、みつばち花子通信にてお知らせ致します。


    | 果樹の受粉 花粉交配 | 21:20 | - | - | - | - |